ルナパークの噴水

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

 今でこそ「なにわの情緒あふれる下町」といったイメージの強い大阪・新世界。しかし、そこにはかつて、パリのエッフェル塔凱旋門を合体させたという強烈な個性を放つ初代・通天閣をランドマークに、時代の最先端を行くモダンな空間が広がっていた。


 初代通天閣の南側に広がる遊園地「ルナパーク」。ルナパークのシンボル「ホワイトタワー」は通天閣と向かい合うように立ち、ロープウェーのゴンドラが2つのタワーの間を行き来している。


 「ルナパーク」に、「ホワイトタワー」に、とモダンな横文字のネーミングが飛びかう一方、ホワイトタワーの足元からは「綾糸瀧」という人工の滝が流れ落ち、滝を取り囲むように「真澄ノ池」という縦書きの名前を持つ池が扇形に広がっていた。「綾糸瀧」「真澄ノ池」ともに名前を筆文字でしたためた高札風の看板が立てられている。


 池には滝をはさんで左右両側に噴水があり、水を噴き上げている。噴水には何かの像が取り付けられ、翼らしきものが見えているが、もうあと一歩、かゆいところに手が届かず詳細が判らない。デザインセンスあふれるこの空間には何をモチーフにした噴水があったのか。想像力を激しくかき立てる。