#大阪府

噴水と浜寺海水浴場

一九一二年(明治四十五)七月一日、大阪堺の浜寺海水浴場の開場を伝える『大阪毎日新聞』の広告は「大脱衣場=大休憩所=清水浴場=海上運動場=海上大噴水の諸計画は悉く面目を一新せり」と新しいアトラクションの登場を予告している。明治時代最後の年の…

大阪・中之島公園の大噴水

二代目大阪駅からお馴染みの「噴水小僧」を展示します

6月14日から8月31日まで、かつて大阪駅に彩りを添えた「噴水小僧」が大阪弁天町の交通科学博物館に登場する。http://www.mtm.or.jp/event/index.html#kozo 下の写真は6年前、同館で行われた「鉄道とアート」に登場したときの「噴水小僧」。長らく大阪…

楊柳観音噴水(1903年)

1903年(明治36年)大阪で開かれた第五回内国勧業博覧会に登場した「楊柳観音」の噴水。当地ではその色っぽさが話題になった。 こんな事件も新聞で報じられている。人波をかきわけて噴水池に入ろうとするひとりの青年。見つけた守衛の制止も聞かず、青…

戦争・天皇・水道―祝う噴水(4)

水道通水から三年後の一八九八年(明治三十一年)九月、大阪でまた新たな噴水の設置計画が持ち上がる。 九月十四日の大阪市会。議事案件は「行幸奏請ノ件」(『大阪市会史』第三巻)。十一月に府下で軍の特別大演習が行われる。統監する天皇陛下は大阪市内の…

戦争・天皇・水道―祝う噴水(3)

一八九六年(明治二十九年)二月二十六日の市会では、扇谷五兵衛議員から「中ノ島公園噴水撤去二関スル建議案」が提案された。議員曰く「前年中ノ島公園二建設シタル噴水ハ意匠構造共二宜シキヲ得ス公園ノ風致ヲ害スルノ感アル」。噴水が公園の美観を損ねて…

戦争・天皇・水道―祝う噴水(2)

もっともこの噴水、凱旋祝賀会のために建設されたというよりは、竣工がたまたま凱旋祝賀会に重なったといったほうが正しそうだ。 市が予算案を市会に図ったのは二月。その後「四月十五日の頃は其工を竣ふべしと伝説しながら今に至りて未だ著しく其工の進歩し…

箕面動物園の噴水

箕面動物園は、箕面有馬電気軌道(のちの阪急)が沿線開発の一環として大阪府箕面市の箕面公園に開設した動物園である。開園は明治43年(1910)11月1日。「広さ三万坪道路延長三哩 珍らしき動物無数四季の草花絶間なし 各所に休憩所あり 余興いろいろ」とい…

「箕面噴水の争水」

遊楽の公園と稼穡の農民 府下豊能郡箕面村大字平尾の農民等は夏季灌漑用に供する為め毎年箕面山報恩寺及びカヤボ谷より落下する箕面川の渓流を堰き止め夏至以後百日間許り是を貯水して必要に応じ少量づつ同部落七十余町歩の田地に放下し来り本年夏季にも同じ…

大阪築港倶楽部の噴水

「大阪築港倶楽部噴水池」の噴水。女性? 細部の写りが悪く詳細は不明。

大阪・柴島(くにじま)水源地の噴水

「大坂市水道柴嶋水源地 噴水光景」とあります。水源地・浄水場・貯水池には場所柄――以前ご紹介した例では村山貯水池――しばしば見事な噴水が設置されています。これもそんな1枚です。池の左方に写る人物の大きさからしてかなり大きな噴水だったようです。

その実この瀧の水が臭くて鼻持がならない

明治45年(1912)7月3日に開業した大阪の新世界・ルナパーク。初代通天閣とホワイトタワーの間にあった「真澄ノ池」の噴水を調べている途中、面白い新聞記事を見つけたのでご紹介したい。題して「臭気満々の飛瀑」。 大阪時事新報は「新世界めぐり」と題した…

大阪国技館の噴水

「大坂国技館大納涼 庭園大噴水之場」とあります。

ルナパークの噴水

今でこそ「なにわの情緒あふれる下町」といったイメージの強い大阪・新世界。しかし、そこにはかつて、パリのエッフェル塔と凱旋門を合体させたという強烈な個性を放つ初代・通天閣をランドマークに、時代の最先端を行くモダンな空間が広がっていた。 初代通…

「博覧会画報(十四)青銅九龍式正門前噴水」

都新聞 明治36年3月11日(1面)

「第五回博覧会(十九)」

都新聞 明治36年3月7日(1面) 第五回博覧会(十九) 大阪に於て 春潮生 …正門前面なる蓮葉九龍形噴水器、挙式前夜に及んで僅かに成る、しかも其水盤の中、「九龍形云々代価金一万二千円、大坂銅器商組合出品」の澪標形標示札を樹つ、識者、顰蹙して式場背後…

楊柳観音噴水

明治36年(1903)に大阪・天王寺にて開催された 第五回内国勧業博覧会(3.1~7.31)より楊柳観音噴水。 この博覧会では、天王寺の会場に4つの噴水と堺の大浜に設けられた水族館に2つの噴水があった。天王寺の会場に設けられた4つの噴水のうち2つは私設で…

東京火災保険株式会社の噴水

『第五回内国勧業博覧会場略図』(東京火災保険株式会社)より。

「博覧会の噴水器(四)」

読売新聞 明治35年8月15日(2面) 博覧会の噴水器(四) 其四 水族館前の噴水 五回博覧会新計画の一として堺市大浜に設置さるる水族館前の噴水設計は、此館にて備えられたる二ヶ所の入口の中央を測り噴水池を設け其内を「ニッチ」にして茲処に水盤を設く其高…

「博覧会の噴水器(三)」

読売新聞 明治35年8月13日(2面) 博覧会の噴水器(三) 其三 機械館教育館中央の噴水設計 博覧会正門を入りて美術館前の大噴水に至る中央更に一大建築的噴水の設計を見んとす。位置は機械館と教育館との中央に在り(前号工業館前と記せしは誤聞)設計は四方…

「博覧会の噴水器(二)」

読売新聞 明治35年8月12日(2面) 博覧会の噴水器(二) 其二 堺市公園中央の噴水器 堺市公園の中央に建設すべき噴水器は初め其筋の考案にては倭姫にても製作せむかとの計画なりし様聞及びしが東京美術学校に依嘱したる結果同校図案科助教授千頭庸哉氏の意匠…

「博覧会の噴水器(一)」

読売新聞 明治35年8月10日(2面) 博覧会の噴水器(一) 第五回内国勧業博覧会会場の美観を添えんがため噴水器四個設置の計画あり。一個は美術館前、一個は工業館前、一個は堺市公園の中央、一個は水族館前に建設するものにて、同会事務局にては此等図案の調…

「邦人の広告手段」

都新聞 明治40年4月8日 東京博覧会 邦人の広告手段 嘗て、大阪博覧会の時、噴水に亀の子を放養したものがあった、其亀の背甲には、或薬種店の薬の名を書いてあったので、これは珍らしい広告手段であると思って居ると、或る老人がこれは決して珍らしい広告で…