2012-01-01から1年間の記事一覧

甲府勧業共進会の噴水(2)

第一会場の舞鶴城公園(甲府城)に作られたのは「舞鶴の噴水」。現在「自由広場」と呼ばれている辺り、外堀にかかる遊亀橋を渡り、共進会の正門をくぐった目の前に噴水池は設けられた。岩上の鶴は「高さ九尺鉄筋コンクリート製の鶴雄雌二羽」(『甲府勧業共…

甲府勧業共進会の噴水(1)

1918(大正7)年10月5日、市制施行30年を記念した勧業共進会が甲府で開催された。市内四カ所の会場のうち、第一会場の舞鶴城公園(甲府城)と第四会場である太田町公園(遊亀公園)の二カ所に噴水が設けられた。 「市勧業共進会の記念として太田町…

甲府駅前の噴水

噴水が写っているのではないかと当たりをつけていた甲府駅の絵葉書について、ようやく一つ目の手がかりを見つけた。博覧会の噴水のように、設置された時期が簡単に特定できる場合は調査が楽なのだが、なかなかそうもいかない。偶然の発見に負うところも意外…

戦後まもない頃の日比谷公園・鶴の噴水

戦後間もない頃の日比谷公園の鶴の噴水を写した珍しい絵葉書を入手した。噴水の右奥に見える建物は日比谷公会堂で、この池は心字池である。1903年(明治36)の日比谷公園開園以来、雲形池で涼を提供してきた鶴の噴水は戦後のほんの一時期、日比谷公園…

京都・円山公園の噴水

古書市で大量の絵葉書をシャカシャカとめくりながら噴水の絵葉書を瞬時に抜き取るのに必要なのは鵜の目鷹の目、どんなに小さく写り込んでいても噴水を見逃さない眼力である。 京都・円山公園の噴水絵葉書「京都名所 円山公園」 同上(拡大) 京都・円山公園…

下関駅前・日和山公園の噴水

その素性を知るための手がかりがなかなか見つからなかった下関駅前の噴水にようやく一筋の光。1913年(大正2)9月の『福岡日日新聞』で偶然、「下関駅前の泉石」という記事を発見した。下関駅前の「泉石」について設計が完了したことを受け、その概要…

第22回文化資源学研究会のご案内(チョロッとしゃべります)

10月13日(土)第22回文化資源学研究会@お茶の水女子大学にて、「噴水と近代日本」というテーマで発表する機会を頂きました。文化資源学会の会員以外の方でも自由にご参加頂けるとのことです(参加費は無料です)。人前で噴水の話をするのはこれでようやっ…

米子市制記念噴水の今

大阪・中之島公園の大噴水

NHK『美の壺』「噴水」本編終了後のお楽しみ-2

撮影スタジオではこんな風に絵葉書を並べておりました。さすがに我が家にこんなことをしてみるスペースなどあるわけないので初めての経験です。壮観!絵葉書の並べ方やライトの当て方、カメラの台車を動かすスピード、カメラを寄りから一気に引きに持ってい…

NHK『美の壺』「噴水」本編終了後のお楽しみ

NHKのテレビ番組『美の壺』「噴水」の本編に漏れた資料をディレクターの堀内さんが「スタッフ制作日記」で紹介して下さっております。長崎のお化けハマグリ噴水、広島の旧産業奨励館(原爆ドーム)脇にあるヤン・レツル設計の噴水(現在も被曝した残骸が残っ…

NHK『美の壺』「噴水」放送のお知らせ(2012年8月29日ほか)

NHKのテレビ番組『美の壺』にて「噴水」がテーマとして取り上げられることになりました!まだまだ暑さの続く8月の最後、束の間の涼を愉しみたいですね。予告編によれば、迎賓館赤坂離宮の大噴水(これは抽選で見学に当たらないと通常は見ることができません…

第一回内国勧業博覧会の噴水

宮内庁三の丸尚蔵館『内国勧業博覧会―明治美術の幕開け』展解説図録より。この噴水と「噴水の日」をめぐるあれこれについては、「『噴水の日』をめぐるすっきりしない話」http://blogs.yahoo.co.jp/eigajin/54058466.html にて。

山口・徳山駅前の噴水

とても日本の駅前の風景とは思えない、遠い南国の夜景と見間違えそうなこの絵葉書は、山口県徳山市(現在は周南市)の徳山駅前の噴水塔を写したものである。工費200万円をかけたこの噴水塔は1952(昭和27)年5月に完成する(『毎日新聞』山口版、1952年5月22…

【情報募集】駅前×銅像×噴水

下の絵葉書は長野駅の噴水です。このように「駅前」にあり、「銅像(銅像であることにはこだわりません)」と「噴水」という組み合わせの実例を探しています。現存のもの、昔あったもの(例えば、自由が丘駅前や高田馬場駅前など)いずれも問いません。もし…

【納涼企画】「妖怪ミイラ絵葉書」一挙大公開!(2)

【納涼企画】「妖怪ミイラ絵葉書」一挙大公開!(1)

オモテのテーマが水モノなら、ウラのテーマは乾きモノ。というわけで、「妖怪ミイラ絵葉書」を一挙大公開。こんなにまとまって見られるのはこのブログだけ!(笑)

神殿型噴水塔

芦原(あわら)温泉の噴水

ゴールデンウィークの休暇を使い、福井県の芦原温泉を訪れた。芦原温泉は福井駅からえちぜん鉄道で40分。「関西の奥座敷」とも呼ばれる、福井を代表する温泉地だ。1883(明治16)年に温泉が出たのをきっかけに生まれた温泉地で、古い温泉の多い日本にあって…