#京都府

日本一の噴水が京都にあった!

社寺の噴水でとりわけ異彩を放ったのは京都・東本願寺の噴水である。 「池の岸より竪に噴くもの五十本、池中よりするもの六本、人形や龍の口より横に噴くもの無数、それが一時にシユーとばかりに噴出し、サーとばかりに池に注ぐ、日光之に映じて幾筋の虹を現…

京都・円山公園の噴水

古書市で大量の絵葉書をシャカシャカとめくりながら噴水の絵葉書を瞬時に抜き取るのに必要なのは鵜の目鷹の目、どんなに小さく写り込んでいても噴水を見逃さない眼力である。 京都・円山公園の噴水絵葉書「京都名所 円山公園」 同上(拡大) 京都・円山公園…

京都岡崎の噴水(続)

前回の「京都岡崎の噴水」で紹介が漏れてしまったのがこちら。一九二〇年(大正九年)の「平和記念航空博覧会」の噴水塔。 「平和記念航空博覧会場鳥瞰図」絵葉書 同上(部分:拡大) 「平和紀念航空博覧会場 中庭の噴水の夜景」 噴水の下部を拡大して見ると…

京都岡崎の噴水

一八七七年(明治十年)、東京の上野で第一回内国勧業博覧会が開かれた。東京では以来、博覧会といえば上野での開催が定番となり、何度も博覧会の会場に選ばれた。十八年後の一八九五年(明治二十八年)、第四回内国勧業博覧会が行われた京都では、会場とな…

東本願寺の大噴水(2)

京都の「本願寺」といえば東と西、二つの本願寺がある。「京都の都人」にベルサイユ宮殿の大噴水を「詰まらなし」と言わしめた「我が本願寺の大噴水」は東の本願寺にあった。寺の北側、現在の花屋町通の辺りである。今は跡形も無いが、かつては大きな池があ…

東本願寺の大噴水(1)

一九一〇年(明治四十三年)六月五日、パリ。第一日曜は「月に一度、年に十二度のベルサイユ宮の大噴水噴出の日」とあって、ベルサイユ宮殿の大庭園には地元のパリっ子、フランス人はもとより、ロシア人、イタリア人、スペイン人と各国の見物客が詰めかけた…

京都停車場前の噴水(1917年?)

1920年(大正9年)の『日出新聞』のマイクロフィルムのリールを回していたときに(探しものは見つからず)クルクルと流れていく紙面の片隅に見つけた噴水の記事。見よ、文化系の動体視力。「目端が利く」というより、これは「目が端に利く」。 辰山園と命名 …

大典記念京都博覧会の噴水(1915年)

一九一五年(大正四年)、大正天皇の即位式のひと月前の十月十日から京都で始まった大典記念京都博覧会の噴水塔。祝意を表す瑞獣として、池の中央に建つ石柱の上には双翼を広げ今まさに飛び立とうとする「霊鷹」、石柱のたもとには三頭の「麒麟」を配する。 …

京都市動物園の噴水

動物園は常時大量の水を使用する施設である。水まわりのインフラが整っており、噴水が設置されるケースも多い。 京都市岡崎にある京都市動物園の大噴水。琵琶湖疏水の水を引き込んだ噴水である。水流に往時の勢いはなく「噴く」というよりは「湧く」という趣…

京都の噴水

「Kyoto Water-works Ground from the Garden of Miyako-Hotel」とあります。今年見た噴水絵葉書の中では1、2を争う素晴らしい1枚です。本当に見事な噴水です。