2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

小石川植物園の噴水とショクダイオオコンニャク

7月24日、ショクダイオオコンニャクの開花に沸く小石川植物園へ。ショクダイオオコンニャクは別名のとおりスマトラ産の巨大コンニャクで、漢字で書けば「燭台大蒟蒻」。中心にそそり立つ太い軸と、軸を取り囲む「仏炎苞」(葉が変形したもの)が満開にな…

凱旋紀念博覧会の噴水(その四)

まず訪れたのは名古屋の覚王山日泰寺。タイから仏舎利と釈尊金銅仏を贈られたことをきっかけとして、明治37年(1904)に創建された寺院で、無論、名は「タイ」を表す。天女像は日泰寺のまさに門前にある「千躰地蔵堂」の脇の奥まった場所にある。 左手…

凱旋紀念博覧会の噴水(その三)

寄り道で仏教図像学。古い新聞の常で「常滑製の天女の立像」(「扶桑新聞」3月6日付)、「技藝観音の噴水」(同3月12日付)、「工藝の神像」(同4月16日付)と表記が安定しない。それではと、日本の図像学といえばまずはこの本だ、という荒俣先生の…

凱旋紀念博覧会の噴水(そのニ)

思わぬ発見で中断した名古屋凱旋紀念博覧会(明治39年)の噴水の記事を再開。まずはおさらいから。 名古屋凱旋紀念博覧会は、日露戦争での勝利を祝して開かれた博覧会である。開会は3月20日。会場整備に手間取り、予定より五日遅れでの開会となった。 …