#愛知県

ミイラとなった奇々妙々の珍動物

1937(昭和12)年12月発行の雑誌『歴史写真』174号に載ったミイラである。「般若と人間と蛇から成った珍動物」という触れ込み。一言も妖怪とは書かれていないが、妖怪ミイラの一種といってよいだろう。こんな妖怪の伝承があるのどうか判らないが、ひとまず「…

2011夏:噴水の旅―地方博覧会の噴水(2)

愛媛県立図書館では合計30点の博覧会資料を見せて頂いた。 ●『豊橋市商工会主催全国特産品博覧会誌』 1930(昭和5)年、愛知県の豊橋市で開かれた博覧会。会期は3月20日から5月13日まで。会誌の本文中には、噴水について書かれた文章を発見できなかった。あ…

学界の一大驚異 鬼ノミイラ絵葉書(1932年)

ネット上で「妖怪ミイラ」の画像を探すとき、(こんなタイトルを掲げておきながら)実はこのサイトがけっこう充実している。そんなお誉めの言葉を下さった方のご期待に応えて、鬼のミイラ(骨)の絵葉書をご紹介。「よくわからないニッポンの絵葉書」の中で…

凱旋紀念博覧会の噴水(その五・その後)

「博物館々内光景」絵葉書(記念スタンプは「内国商工品共進会」) 「博物館々内光景」絵葉書(拡大) 常滑市営火葬場の伎藝天女(名古屋に運ばれたものとおそらく同型) 絵葉書の撮影年代特定は難しいが、記念スタンプに従えば、明治40年(1907)、4…

凱旋紀念博覧会の噴水(その四)

まず訪れたのは名古屋の覚王山日泰寺。タイから仏舎利と釈尊金銅仏を贈られたことをきっかけとして、明治37年(1904)に創建された寺院で、無論、名は「タイ」を表す。天女像は日泰寺のまさに門前にある「千躰地蔵堂」の脇の奥まった場所にある。 左手…

凱旋紀念博覧会の噴水(その三)

寄り道で仏教図像学。古い新聞の常で「常滑製の天女の立像」(「扶桑新聞」3月6日付)、「技藝観音の噴水」(同3月12日付)、「工藝の神像」(同4月16日付)と表記が安定しない。それではと、日本の図像学といえばまずはこの本だ、という荒俣先生の…

凱旋紀念博覧会の噴水(そのニ)

思わぬ発見で中断した名古屋凱旋紀念博覧会(明治39年)の噴水の記事を再開。まずはおさらいから。 名古屋凱旋紀念博覧会は、日露戦争での勝利を祝して開かれた博覧会である。開会は3月20日。会場整備に手間取り、予定より五日遅れでの開会となった。 …

凱旋紀念博覧会の噴水(書きかけ5/18_01:17)

2枚の絵葉書をご覧いただこう。これでパッと気づいた方は素晴らしい注意力の持ち主である。 1枚目の絵葉書。時は明治39年(1906)。「明治三十七八年戦役陸軍凱旋観兵式紀念」「39-4-30 名古屋」というスタンプがあるが、これは名古屋のどこ…

豊橋・納涼即売会の噴水

「ハイ!大部分の男子は之れを見て催すと思ひますハッハッ」(豊橋警察署風紀係鈴木巡査・談) 東京で野外に置かれたヌード彫刻のはしりは、彫刻家本郷新の昭和25年(1950)の作品「汀のヴィーナス」であるという。大理石の台座に裸身を横たえ、クリス…

大きくなったのか、小さくなったのか、それが問題だ

数日前に亀の噴水をご紹介したつながりで(*)豊川閣妙厳寺(豊川稲荷、愛知県豊川市)の噴水絵葉書をご紹介いたします。 今回の噴水絵葉書は、以前touri7878さんがご紹介されていた豊川閣妙厳寺の噴水絵葉書(**)と全く同じ位置から撮影されたもののようで…

名古屋教育水族館の噴水

絵葉書には「神功后皇御釣魚噴水池」とあり、名古屋教育水族館のスタンプが押されています。

鶴舞公園の噴水

明治43年(1910)の「第十回関西三府二十八県連合共進会」の開催にあたり設置された、 名古屋・鶴舞公園の噴水です。