よくわからないニッポンの絵葉書

【新春企画】高崎白衣大観音&スワンボートコレクション

1.高崎白衣大観音 どんな観光地にも一つは定番の「絵になる構図」があるが、高崎白衣大観音の場合はこれが一つの定番だったらしい。 2.スワンボートコレクション ここにあるスワンボートはいずれもオール式だが、いつペダル式のスワンボートは生まれたの…

【納涼企画】「妖怪ミイラ絵葉書」一挙大公開!(2)

【納涼企画】「妖怪ミイラ絵葉書」一挙大公開!(1)

オモテのテーマが水モノなら、ウラのテーマは乾きモノ。というわけで、「妖怪ミイラ絵葉書」を一挙大公開。こんなにまとまって見られるのはこのブログだけ!(笑)

ミイラとなった奇々妙々の珍動物

1937(昭和12)年12月発行の雑誌『歴史写真』174号に載ったミイラである。「般若と人間と蛇から成った珍動物」という触れ込み。一言も妖怪とは書かれていないが、妖怪ミイラの一種といってよいだろう。こんな妖怪の伝承があるのどうか判らないが、ひとまず「…

人魚のミイラ

干物と水物を行ったり来たり。 絵葉書ではないが、先日古書市で拾った新聞記事の切り抜き帖の中に人魚のミイラがあった。この記事を載せた新聞社主催のイベントに出品されたものらしい。出品者は和歌山県猿川村の東浦庄太郎氏。 切り抜き帖には「百珍の出品…

学界の一大驚異 鬼ノミイラ絵葉書(1932年)

ネット上で「妖怪ミイラ」の画像を探すとき、(こんなタイトルを掲げておきながら)実はこのサイトがけっこう充実している。そんなお誉めの言葉を下さった方のご期待に応えて、鬼のミイラ(骨)の絵葉書をご紹介。「よくわからないニッポンの絵葉書」の中で…

東京大学噴水物語(十・補遺)

銅像には人を冷静ではいられなくする何かがあるらしい。銅像に涙し、激高し、かつぎ出し、戦場へ送り、紙玉をぶつけ、縄を掛けてひきずりまわす。銅像に振り回される人/銅像を振り回す人という連想で、東大五月祭と絡めて話を一つ。題して「忠犬ハチ公・イ…

鬼のミイラ

半年前、クダンの絵葉書を見つけた某古書市で、またまた珍しい妖怪ミイラの絵葉書を百円で拾う。私の知るかぎり、過去に取り上げた本のない初見のもの。初日から三日間、よくぞ誰にも拾われず残っていてくれた。古本の神様に感謝感謝。 裏と表、何度ひっくり…

大根役者

こんなに物憂げな表情になってしまった男の心中をお察しいただきたい。

私しや豊後の別府の生れ

人語をあやつり戦災や天変地異を予言するという半人半牛の妖怪、「クダン」の剥製であろうと推測するが、あまりに奇っ怪な姿に絶句する。猿とも犬ともつかぬ、毛に覆われた白い不気味な顔の下には、黒い牛の頭がある。双頭の「クダン」なのだ。からだはホル…

前世界動物

『前世界動物』と題したシリーズ物の絵葉書のようです。「恐竜」という枠を踏み越えてしまった「怪獣」たちの異様な迫力をお楽しみ下さい。怪獣イラストに負けず劣らず、煽り立てる解説文が見事。 「海の怪物海龍の争闘、見よ月影淡き前世界の深海に覇を争う…

世界探検家菅野力夫

絵葉書の蒐集家なら一回は出逢ったことがあるだろうという言葉が決まり事のように 冠せられる古絵葉書国(のみ?)の有名人、「世界探検家 菅野力夫」。 世界探検家菅野力夫の絵葉書(以下、菅野絵葉書)といえば、世界各国の風景をバックに サファリ・ルッ…

別府八幡地獄の怪物尽

第2回は、第1回に引き続き「別府八幡地獄の怪物尽」。 別府八幡地獄の怪物館には「鬼」以外にもさまざまな怪物の奇怪な剥製が集まっていた。 手元の怪物館発行の絵葉書には「人魚」「河童」「鵺」「件」の剥製が写っている。 個々の大きさは不明だが、以前…

別府八幡地獄の鬼

この書庫では「絵葉書に見る日本の『奇』」として、ビックリ仰天、おどろきの光景を写した絵葉書をお届けしたい。 第1回は、本編で別府の噴水をご紹介したのに合わせて「別府八幡地獄の鬼」。 別府・八幡地獄には『怪物館』という、人魚や河童、件、鵺といっ…