鬼のミイラ

 半年前、クダンの絵葉書を見つけた某古書市で、またまた珍しい妖怪ミイラの絵葉書を百円で拾う。私の知るかぎり、過去に取り上げた本のない初見のもの。初日から三日間、よくぞ誰にも拾われず残っていてくれた。古本の神様に感謝感謝。

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 裏と表、何度ひっくり返してみても、あるのは「身長一丈三尺」という六文字のみ。いつ頃どこで展示されていたミイラなのか、直接示した情報はない。「身長一丈三寸」をメートル法で換算すると身長4m弱。かなり大きなミイラである。

 頭には角様のものが二つ。指の数は両手とも三本。下半身の作りはよく分からないが、ポーズは大分の大乗院(宇佐市)の鬼のミイラによく似ている。