2006-03-16から1日間の記事一覧

「電気変色噴水塔」

東京朝日新聞 明治40年3月9日 東京勧業博覧会記事 電気変色噴水塔 昨日漸く仮小屋を取払い段面の硝子張り工事中なるが其構造は人造石もて八角稜六段に積み上げ階段には一角毎に石造の獅子を置き其上部には希臘の神話に基き翼ある馬を按し之に希臘モニュメン…

「大噴水塔」

東京朝日新聞 明治40年3月11日 東京勧業博覧会(一) 大噴水塔 正門の真正面、広場の中央に建設され変色電気の仕掛けあり其構造は既掲の如し

「噴水と飛泉の停止」

東京朝日新聞 明治40年3月11日 噴水と飛泉の停止 水道減量に就て 本年一月以来晴天の続く事四十余日、其間に稀に微雨小雪のなきにしもあらざりしかど何にもせよ雨量乏しく空気は乾燥し水脈は涸渇したる結果山の手の井水は著しく減じ中には混濁して飲料に供し…

「無水の噴水塔」

東京朝日新聞 明治40年3月22日 博覧会内外雑観 無水の噴水塔 正門内の五彩大噴水塔は水道渇乏の為めか未だ噴水の運びに至らずバカスの神も手持無沙汰なるが其周囲には百草園出品の天目松(金一千円)寿老人松(金七百円)始め珍珠園苔香園其他の大盆栽数十点…

「噴水塔の初噴水」

東京朝日新聞 明治40年3月24日 東京博覧会 大祭日の会場 噴水塔の初噴水 第一会場の大噴水塔は一昨日始て噴水を試みしも供水不足の為未だ充分なる水力を見るに至らずして已み昨日より又々中止しバカスの神茫然たり

「東京見物(八)」

東京朝日新聞 明治40年3月26日 東京見物(八) 藪野椋十 手軽な手広き見物――今の内 大噴水塔――何処から水が出る 美人絵と女番人――油絵とモデル … 一号館は道が悪いから後日見直すことヽして、広庭に出る、大噴水塔がある、但し水は未だ無い。塔の頂には厭な…

「雨中雑観」

東京朝日新聞 明治40年3月26日 東京博覧会 雨中雑観 バカス大噴水塔は先日の強雨以来天上の大噴水に蹶押されて誠に勢いなく見物人も只横目に見て通り過ぎ評判ほどもないという顔付をバカスの神の恨めしげに見下すも可笑し一少女曰く那の人は此雨に裸体で立っ…

「気まぐれ噴水」

東京朝日新聞 明治40年3月27日 東京博覧会 場内雑況 気まぐれ噴水 例の大噴水は昨日午前に噴水し午後には停止したるなど気まぐれ千万にて五色の噴水とはバカスの神の吐きたまう息を指すなりとの説明成程々々

「噴水の奮発」

東京朝日新聞 明治40年3月29日 東京博覧会 噴水の奮発 バカスの噴水は再三の雨に激昂せしにや昨日は大に奮発して景気よく噴水し居たり、同噴水の北側には円形に垣を結びて大盆栽を陳列しあれば一段風致を添えたり

「新公園の花壇」

東京朝日新聞 明治40年3月30日 東京博覧会 新公園の花壇 新公園即ち美術館の東外郭にも一の花園を設け春の草花数多を植込む由又同所三号館脇に青銅大噴水盤(三千円)及び青銅の象を据えたり右は下谷区三橋町荒井藤八出品す

「大噴水周囲の添景」

東京朝日新聞 明治40年3月30日 東京博覧会 大噴水周囲の添景 正門内大噴水は昨日は相応に勢よく噴水せしが此周囲の広告ベンチは目下塗替中にて皆取片附けある為め腰を休むるものなし、偖同所には既記の如く花壇を設くる外高さ一丈余の青銅擬二段水盤の上に女…

「噴水の復旧と花支度」

東京朝日新聞 明治40年4月1日 噴水の復旧と花支度 水道の減水と共に去月十一日以来日比谷を始め各公園の噴水飛瀑は悉く断水し居たるが昨今の降雨続に水量も追々増加せしより一昨日来孰れも復旧したり…

「噴水器の建設」

東京朝日新聞 明治40年4月26日 東京博覧会 噴水器の建設 横浜石材株式会社は第二会場内キリン麦酒店前へ径二丈一尺八角形高さ一丈八尺の大理石噴水を設くる事となり昨日着手し本月卅日迄に出来の筈なり

「夜間の電気仕掛」

東京朝日新聞 明治40年5月3日 東京博覧会 夜間の電気仕掛 夜間開場は来る十五日より是非とも実行せんと取急ぎ準備中なるが場内の電気仕掛けは従来になき大設備とて二三確定したる所を記すべし…大噴水池中の花菖蒲とてバカスの神の大噴水池へ花菖蒲の造物を栽…

「大花鉢と五色の噴水」

東京朝日新聞 明治40年5月20日 博覧会記事 夜間開場の初日(昨夜の壮観、無比の人出) 大花鉢と五色の噴水 暮鐘七時を報ずると同時に第一会場各館のイルミネーションは先ず点じて例の不夜城を現わし続いて正門内に設備せる諸景容は一時に光彩を放ちたれば観…

「第二会場の噴水」

東京朝日新聞 明治40年5月25日 東京博覧会 第二会場の噴水器 横浜の日本石材株式会社の手にて第二会場外国館裏へ建設中なりし径二十尺八角形の噴水器は昨日漸く出来したるが柱は鼠白青の大理石及び花崗岩にて積立て同大理石を敷詰め中央へ円径五尺の大理石の…

「電気装飾と煙火」

東京朝日新聞 明治40年6月8日 東京博覧会 電気装飾と煙火 第二会場外国館裏の噴水及び観月門内の鈴木田中両工場等にも更に電気装飾を施す事となり又不忍池畔の売店は時々大煙火を催さんと協議中

「ライオン館」

都新聞 明治40年4月1日 昨日の博覧会(本日開場さるべき物沢山あり) ライオン館 今一日より開館す入場は無料にて楷段を昇れば各種の化粧品を飾りし硝子戸棚と中央に噴水器あり室内芳香馥郁として得ならぬ心地す………

「噴水漸く水を吐く」

都新聞 明治40年3月25日 博覧会 開場後初めての日曜(五日目) 噴水漸く水を吐く 昨日より中庭の噴水にて盛んに獅子の口より水を吐き出せしも未だ五色の水にてはなかり、其附近の中将湯の椅子には縦覧者休らいて煙草を吹かしながら見物するもの非常に多かりし

「ライオン館」

都新聞 明治40年4月3日 博覧会 三菱館の開場(附たりライオン館) ………第二会場正門右側ライオン館も昨日開場したり縦覧随意にて先下足を預け階上へと登れば中央には英国倫敦ブッシュ商会のバイロラ香水の噴水あり………

「邦人の広告手段」

都新聞 明治40年4月8日 東京博覧会 邦人の広告手段 嘗て、大阪博覧会の時、噴水に亀の子を放養したものがあった、其亀の背甲には、或薬種店の薬の名を書いてあったので、これは珍らしい広告手段であると思って居ると、或る老人がこれは決して珍らしい広告で…