【判明】甲府駅前の噴水の竣工時期
「同駅二等待合室の前に噴水池を設け…数日前竣工したるに付早速噴水試験を行いたる所其成績頗る良好にして優に二丈余を噴出する由にて右噴水は径四分の穿孔五個より成り朝顔形の水管を通じて噴水せしむる者にて一定の時間を定め毎日試みつつあるが其の壮観言わんばかりなし」(『山梨日日新聞』1908年8月20日付、「甲府駅の一大壮観」)
「過般来起工中なりし甲府駅二等待合室前の噴水池は…噴水は水量の減少せざる限りは約三丈の高さに及ぶ由なるも平時は単に水盤より流出せしむるに止め貴顕の来遊及び或る場合に際し噴水せしめ甲府駅前に一大壮観を添ゆる計画なり…」(『山梨日日新聞』1908年7月29日付、「甲府駅の噴水池」)
二丈から三丈、つまり6メートルから9メートル程度の高さまで水を噴き上げることができたようだが、常時はそこまで噴かせず、特別な来訪者があったときに開放するという運用を考えていたようだ。