幻の噴水計画

東京勧業博覧会画報 3号(東京勧業博覧会画報社,明治39年

 案内
 委員会

 九月十七日委員会を府庁内委員会室に開き例に依り知事、事務長以下臨席左の各項に就き討議したる由

 (議案)
 (一)規則改正ノ件(二)火災保険ノ件(三)道路橋梁取拡ノ件(四)動力設備ノ件(五)不忍池上橋架ノ件(六)竹の台不忍池噴水ノ件(七)飲食店、休憩所、興行物願採択標準ノ件(八)特許品二関スル件(九)出品其他出願状況報告

 右の内(一)は一部分出品人の利益となる条項は改正し其他は現行のままに据置くに決し(二)(五)(八)は未決(三)は府市各其費用の半を負担する事として決定(四)(六)は原案を是認し(七)(九)報告の通異議なく次て上棟式問題に入りしが種々協議の末次回に審議する事として散会せり


 同二十六日午後二時委員会開会左の議案に就き協議せり

 (一)外国製品出陳規則及出陳人心得中改正ノ件(二)屏風坂上不忍池上架橋ノ件(三)原動力及其設備二関スル件(四)竹の台噴水ノ件(五)音楽堂予算更正ノ件(六)出品人入場券二関スル件(七)上棟式挙行ノ件(八)不忍池内噴水ノ件

 右の内(一)外国製品出陳規則及出陳人心得中の一部分更正は可決し(二)(四)(七)も可決(八)は否決(六)(七)は延期となり(三)は原動力設備に瓦斯を用うべきや電力とすべきやに就き協議を盡し瓦斯を用うる事に決定したりと云う………