富山県主催一府八県連合共進会の噴水

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大正2年(1913)、富山県主催一府八県連合共進会は県内4ヶ所の会場で開催された。
富山市街接続地上新川郡堀川村」に設けられた第一会場には左右2館に分かれた本館があり、
分かれた本館の真ん中を池が貫くという設計になっていた。

本日紹介の絵葉書には、左右の館と両館を結ぶ「名誉橋」を背景に、
池に突き出すように設置された装飾噴水が写されている。

『建築雑誌』(321号)の記事はこの噴水について、
「正門前庭の装飾としては池畔に殖産興業の進歩競争を意味せる塑像産業の神が
農商工に擬せる馬三頭を以て車を曳しむる意匠と墳水(原文ママ)とを設く
之れが製作は斯道の大家新海竹太郎に嘱託し既に出来せり」と紹介している。


(参考文献)
 ・「富山県主催連合共進会」(『建築雑誌』321号)

  注)本記事は「『富山県主催連合共進会梗概』より特に諸建築に関する部分を巻末附図説明に
   資するために抜粋せるものなり」との注記あり。