「外国館裏の八角噴水塔」

風俗画報(365号) 明治40年6月25日

外国館裏の八角噴水塔

 横浜の日本共同石材株式会社にては、今回外国館の裏手に噴水塔を建造出品せり、右の構造は地面より一尺程高く径三間程の八角形に純白と斑紋の大理石を敷詰め、其中央には径五尺の円形水盤を置き、水盤の中央より白大理石に、獅子の頭を彫刻したる四本の柱立ち、此獅子の口より水を噴出せしむるものにて、周囲には高さ約九尺ある方塔形の大理石柱八本立ち居りて其上に藤棚を設らえたり、葉裡に無数の電球を点ず。