キリンビールの大胆すぎる噴水

イメージ 1博覧会の噴水は各種のパビリオンと同様、会期が終われば多くは撤去される運命にある。大胆すぎるデザインは、仮設の建造物なればこそ。
昭和8(1933)年、奈良で開かれた観光産業博覧会、第一会場に設置されたキリンビールの噴水塔である。


イメージ 2キリンビールの大胆すぎる噴水といえば、南国土佐大博覧会も忘れがたい。昭和12(1937)年、高知市内を流れる鏡川の河畔で開かれた博覧会。先に手にした、吉田初三郎が描いた会場の鳥瞰図絵葉書ではわからなかったが、後日、そのものずばりの絵葉書を入手した。鏡川に鯨を浮かべたのはキリンビールである。
ところで、鳥瞰図と写真では周囲の景色から察するに鯨の向きが逆である。可動式の鯨だったのだろうか。
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