2006-01-01から1年間の記事一覧
さらっと見ただけではなかなか気づかないかも知れません。 温泉地の何気ない川岸の風景をとらえた絵葉書と思いきや、 よく眺めてみると、二重の水盤を持つ噴水器とおぼしきものが写っています。 キャプションには「讃岐 塩江温泉/温泉館別館(薬師遊園地の…
「児童博覧会本館 噴水 (工業学校出品)」とあります。 記念スタンプには「岡山児童博覧会記念」とあり、 裏面にも「岡山市下之町川崎国旗堂発行」とあることから、 開催地は岡山と考えて間違いないと思います。 「児童」と謳う博覧会らしく、金太郎と鯉を…
「岡山県物産共進会 第一会場正門ト噴水」とあります。 後方から撮影しているため、どんな噴水器なのか、 池中の立看板には何と書かれているのかは判りませんが、 この絵葉書に見るかぎり来場者からはかなりの注目を集めていたようです。
都新聞 明治36年3月11日(1面)
都新聞 明治36年3月7日(1面) 第五回博覧会(十九) 大阪に於て 春潮生 …正門前面なる蓮葉九龍形噴水器、挙式前夜に及んで僅かに成る、しかも其水盤の中、「九龍形云々代価金一万二千円、大坂銅器商組合出品」の澪標形標示札を樹つ、識者、顰蹙して式場背後…
明治36年(1903)に大阪・天王寺にて開催された 第五回内国勧業博覧会(3.1~7.31)より楊柳観音噴水。 この博覧会では、天王寺の会場に4つの噴水と堺の大浜に設けられた水族館に2つの噴水があった。天王寺の会場に設けられた4つの噴水のうち2つは私設で…
『第五回内国勧業博覧会場略図』(東京火災保険株式会社)より。
読売新聞 明治35年8月15日(2面) 博覧会の噴水器(四) 其四 水族館前の噴水 五回博覧会新計画の一として堺市大浜に設置さるる水族館前の噴水設計は、此館にて備えられたる二ヶ所の入口の中央を測り噴水池を設け其内を「ニッチ」にして茲処に水盤を設く其高…
読売新聞 明治35年8月13日(2面) 博覧会の噴水器(三) 其三 機械館教育館中央の噴水設計 博覧会正門を入りて美術館前の大噴水に至る中央更に一大建築的噴水の設計を見んとす。位置は機械館と教育館との中央に在り(前号工業館前と記せしは誤聞)設計は四方…
読売新聞 明治35年8月12日(2面) 博覧会の噴水器(二) 其二 堺市公園中央の噴水器 堺市公園の中央に建設すべき噴水器は初め其筋の考案にては倭姫にても製作せむかとの計画なりし様聞及びしが東京美術学校に依嘱したる結果同校図案科助教授千頭庸哉氏の意匠…
読売新聞 明治35年8月10日(2面) 博覧会の噴水器(一) 第五回内国勧業博覧会会場の美観を添えんがため噴水器四個設置の計画あり。一個は美術館前、一個は工業館前、一個は堺市公園の中央、一個は水族館前に建設するものにて、同会事務局にては此等図案の調…
詳細は未調査です。 『別府遊園地ケーブルカー』『別府ケーブルカー遊園地全景』 『別府ケーブル遊園地全景』と題された、遊園地の案内チラシを並べてみました。 最初の噴水は園内の「小供ノ国」という施設に作られ、 続いて園の中央に魚(鯉?)の口から水…
第2回は、第1回に引き続き「別府八幡地獄の怪物尽」。 別府八幡地獄の怪物館には「鬼」以外にもさまざまな怪物の奇怪な剥製が集まっていた。 手元の怪物館発行の絵葉書には「人魚」「河童」「鵺」「件」の剥製が写っている。 個々の大きさは不明だが、以前…
東京勧業博覧会画報 3号(東京勧業博覧会画報社,明治39年) 案内 委員会 九月十七日委員会を府庁内委員会室に開き例に依り知事、事務長以下臨席左の各項に就き討議したる由 (議案) (一)規則改正ノ件(二)火災保険ノ件(三)道路橋梁取拡ノ件(四)動力…
東京勧業博覧会画報 2号(東京勧業博覧会画報社,明治39年) 案内 委員会 ……… 八月二十九日又委員会を開かれ委員の外参列者前会と同じく左の件々を討議したり (一)屏風坂上架橋ノ件 (二)不忍池中架橋ノ件 (三)噴水池設置ノ件(竹の台) (四)博覧会開…
山形にあるお寺、宝珠山立正寺(通称山寺)の噴水です。 キャプションには「大正天皇行啓記念噴水」とあります。
明治43年(1910)の「第十回関西三府二十八県連合共進会」の開催にあたり設置された、 名古屋・鶴舞公園の噴水です。
都新聞 明治36年3月11日(3面) 浅草観世音の開帳 来四月一日より五月三十一日迄日数六十一日間浅草観音の開帳あるよしは豫て記したるが明治に入りて八年十六年二十六年と今回の開帳にて四回目なりとぞ開帳中の重なる奉納物を聞くに東京市有志者よりは観音堂…
都新聞 明治36年4月3日(3面) 観音開帳見たままの記 去る一日より始まりたる浅草観世音開帳の景況を見たままに記さんにまづ………御堂の裏手三十坪程の所へ白天幕を張り大道演説場を設け各宗の青年僧侶(天台宗最も多し)が此所にて説教をするよし又これに並び…
読売新聞 大正14年7月15日(3面) 日比谷の夜に五彩の噴水 今夜から市民を歓迎する いろいろな納涼設備 電気局主催の日比谷公園の納涼場は愈々今十五夜から一ヶ月間開かれることになったその設備万端は既報の通りであるが昨夜その下見にと出掛ける―先ず目を…
この書庫では「絵葉書に見る日本の『奇』」として、ビックリ仰天、おどろきの光景を写した絵葉書をお届けしたい。 第1回は、本編で別府の噴水をご紹介したのに合わせて「別府八幡地獄の鬼」。 別府・八幡地獄には『怪物館』という、人魚や河童、件、鵺といっ…
風俗画報(343号) 明治39年7月 東京市内の噴水量 東京水道の根源にして、百八十万人の市民が市民が生命の綱と頼める多摩川本流が、昨今大に減水し、此分にて押行かば由々敷大事に及ぶことあるやも計られず、右に付東京市水道課に於ては、此際成るべく余計の…
都新聞 明治36年8月7日(5面) 浅草公園の噴水 同公園観音本堂後の大噴水は工事愈々落成したるも未だ外柵を取らず中央の立像は大国旗にて包みたる儘なるが噴水のみは昨朝より放出せしめ居りなかなかの壮観なりと
都新聞 明治36年8月12日(5面) 噴水器の除幕式 浅草観音堂裏なる念仏三昧堂前に新設せる龍頭観音像の噴水器は愈よ竣成したるを以て昨日除幕式を行う筈なりしが市役所の都合に依り今十二日に延期し午前九時を以て行うよし
往時は「九州の浅草」と呼ばれるほどの盛り場として賑わったという別府・松原公園の噴水です。 山形・千歳公園の噴水以上に<定点観測>の面白さを楽しめます。 池の周囲に建物が増えて歓楽街らしくなるにつれ、 はじめは簡素だった噴水が華やかな装飾に彩ら…
広島県物産陳列館、現在は「原爆ドーム」の名で知られる建物の脇にあった噴水です。 雑誌『建築世界』9巻6号(大正4年6月)に掲載された「広島県物産陳列館噴水設計図」というヤン・レツルの設計図面でしか見たことがなく、稼働中の姿は初めて目にしました。…
山形・千歳公園の噴水3枚です。 もともと設置されていた噴水器に、あとから鶴とおぼしき噴水器を組み合わせたものと思われます。 では「鶴(とおぼしき噴水器)を取り付けたのはいつか」という点については、まだ調べ切れていません。「謹奉迎鶴駕 明治四十…
日比谷公園の「鶴の噴水」を写した絵葉書はよく見かけますが、これは見かけない1枚です。 「鶴の噴水」のすぐ横に、明らかに「鶴の噴水」とは別の噴水が写っています。うーむ。 まずは大正14年の新聞に手がかりになりそうな記事を見つけたので、これまた追…
「紀元前三百三十四五年の頃、希臘アゼンズに建てられたるコラジックモニューメント摸写せしもの」(建築雑誌240号)というバカスの噴水塔のモデルになったモニュメントを見つけました。バカスの噴水塔と見比べてみて下さい。 詳細はこれから。
『噴水事情』の「驚く可き噴水量」に登場した噴水から3つをご紹介。 まずは浅草公園の龍神の噴水。 噴水自体はなくなってしまいましたが、 龍神様の像は現在も浅草寺に行くと見ることができます。 浅草寺にお越しの際は本堂前の水屋もお忘れなく。 そして日…