NHK『美の壺』「噴水」放送のお知らせ(2012年8月29日ほか)

NHKのテレビ番組『美の壺』にて「噴水」がテーマとして取り上げられることになりました!まだまだ暑さの続く8月の最後、束の間の涼を愉しみたいですね。予告編によれば、迎賓館赤坂離宮の大噴水(これは抽選で見学に当たらないと通常は見ることができません…

第一回内国勧業博覧会の噴水

宮内庁三の丸尚蔵館『内国勧業博覧会―明治美術の幕開け』展解説図録より。この噴水と「噴水の日」をめぐるあれこれについては、「『噴水の日』をめぐるすっきりしない話」http://blogs.yahoo.co.jp/eigajin/54058466.html にて。

山口・徳山駅前の噴水

とても日本の駅前の風景とは思えない、遠い南国の夜景と見間違えそうなこの絵葉書は、山口県徳山市(現在は周南市)の徳山駅前の噴水塔を写したものである。工費200万円をかけたこの噴水塔は1952(昭和27)年5月に完成する(『毎日新聞』山口版、1952年5月22…

【情報募集】駅前×銅像×噴水

下の絵葉書は長野駅の噴水です。このように「駅前」にあり、「銅像(銅像であることにはこだわりません)」と「噴水」という組み合わせの実例を探しています。現存のもの、昔あったもの(例えば、自由が丘駅前や高田馬場駅前など)いずれも問いません。もし…

【納涼企画】「妖怪ミイラ絵葉書」一挙大公開!(2)

【納涼企画】「妖怪ミイラ絵葉書」一挙大公開!(1)

オモテのテーマが水モノなら、ウラのテーマは乾きモノ。というわけで、「妖怪ミイラ絵葉書」を一挙大公開。こんなにまとまって見られるのはこのブログだけ!(笑)

神殿型噴水塔

芦原(あわら)温泉の噴水

ゴールデンウィークの休暇を使い、福井県の芦原温泉を訪れた。芦原温泉は福井駅からえちぜん鉄道で40分。「関西の奥座敷」とも呼ばれる、福井を代表する温泉地だ。1883(明治16)年に温泉が出たのをきっかけに生まれた温泉地で、古い温泉の多い日本にあって…

ミイラとなった奇々妙々の珍動物

1937(昭和12)年12月発行の雑誌『歴史写真』174号に載ったミイラである。「般若と人間と蛇から成った珍動物」という触れ込み。一言も妖怪とは書かれていないが、妖怪ミイラの一種といってよいだろう。こんな妖怪の伝承があるのどうか判らないが、ひとまず「…

2011夏:噴水の旅―番外篇(観覧車・小便小僧)

この夏の旅で発見した噴水について書き留めている途中だが、こちらは番外篇。特命捜査中の観覧車情報と小便小僧情報である。 8月17日に福岡県立図書館を訪れた。東亜勧業博覧会の資料を探すのに大変お世話になった図書館だ。その『東亜勧業博覧会誌』の現物…

2011夏:噴水の旅―地方博覧会の噴水(2)

愛媛県立図書館では合計30点の博覧会資料を見せて頂いた。 ●『豊橋市商工会主催全国特産品博覧会誌』 1930(昭和5)年、愛知県の豊橋市で開かれた博覧会。会期は3月20日から5月13日まで。会誌の本文中には、噴水について書かれた文章を発見できなかった。あ…

2011夏:噴水の旅―地方博覧会の噴水

旅の楽しみの一つに地元の図書館訪問がある。「旅に出て、なにも図書館に籠ることはないだろう」という向きもあるだろうが、準備さえしっかりしていけば、旅先の図書館はお宝の山なのだ。書庫には国会図書館に所蔵されていない本もゴロゴロしている。これを…

2011夏:噴水の旅―道後温泉の噴水

8月13日、松山にある「坂の上の雲ミュージアム」を訪れた。ここは司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」をテーマとした博物館で、平成19年にオープンした若いミュージアムである。原作の人気に加え、ドラマ化も後押しし、すでに70万人以上の来館者を迎えたという。…

「噴水の日」をめぐるすっきりしない話

どこの誰が言い出したのか、8月21日は「噴水の日」だという。この「噴水の日」をめぐるすっきりしない話を書いてみたい。試しにネットで「噴水の日」の由来を調べてみると、表現は多少異なるが、およそ次のような文章が出回っている。 「1877(明治10)年の…

2011夏:噴水の旅―香川大学・神原文庫の噴水史料

長崎への帰省の旅路を利用して四国の高松と松山を訪れた。 高松でのお目当ては香川大学付属図書館の「神原文庫」。「神原文庫」は、香川大学の初代学長、神原甚造氏収集の旧蔵図書・資料約12,000点、16,560冊(和漢書15,890、洋書670冊)その他から成る文庫…

【番外編】ホノルル・カピオラニ公園の噴水・4

御即位大礼奉祝会は「鶴亀の噴水器」を建設すると決めたものの、いざ建設に向けてデザインや予算を詳しく調べ始めると、日本から横槍が飛んできた。 奉祝会がモデルとして念頭に置いていたのは東京・日比谷公園の鶴の噴水である。奉祝会の依頼を受け日本で調…

人魚のミイラ

干物と水物を行ったり来たり。 絵葉書ではないが、先日古書市で拾った新聞記事の切り抜き帖の中に人魚のミイラがあった。この記事を載せた新聞社主催のイベントに出品されたものらしい。出品者は和歌山県猿川村の東浦庄太郎氏。 切り抜き帖には「百珍の出品…

【番外編】ホノルル・カピオラニ公園の噴水・3

大正4(1915)年7月26日、御即位大礼奉祝会は発足した。発足当日からすぐさま様々な事項の審議に入り、噴水器建設も論じられている。 永久的記念物として「鶴亀の噴水器」を建設してこれをホノルル市に寄進する、会の委員長となった領事の有田八郎(…

1915(大正4)年の御大典関連の噴水

【番外編】ホノルル・カピオラニ公園の噴水・2

大正天皇の即位式を11月に控えた1915(大正4)年夏、海の向こうのハワイでは、即位を祝し、在留邦人によるモニュメントとして噴水塔の建設計画が持ち上がった。噴水塔の製作は、総領事館から外務省を通じ、東京美術学校(現在の東京芸術大学)が請け負った(…

二代目大阪駅からお馴染みの「噴水小僧」を展示します

6月14日から8月31日まで、かつて大阪駅に彩りを添えた「噴水小僧」が大阪弁天町の交通科学博物館に登場する。http://www.mtm.or.jp/event/index.html#kozo 下の写真は6年前、同館で行われた「鉄道とアート」に登場したときの「噴水小僧」。長らく大阪…

浮田仙太郎年表(随時更新)

浮田仙太郎/ウキタ電気営業所(と思われる)情報を時系列に整理してみた。 ・大正2年頃 大阪(新世界)で阪神広告社を経営 ・大正3年 東京の東京大正博覧会で「美人島旅行館」を考案? ・大正11年 東京の平和記念東京博覧会で電飾に従事 ・大正15年 …

浮田仙太郎/ウキタ電気営業所(書きかけ)

株式会社ムーンスター社の「つきほし歴史館」で見た噴水塔と東亜勧業博覧会の噴水塔(「水晶球塔」) http://blogs.yahoo.co.jp/eigajin/53703423.html について、地元福岡の福岡県立図書館にレファレンスをお願いしていたところ、思わぬ収穫があった。博覧…

京都岡崎の噴水(続)

前回の「京都岡崎の噴水」で紹介が漏れてしまったのがこちら。一九二〇年(大正九年)の「平和記念航空博覧会」の噴水塔。 「平和記念航空博覧会場鳥瞰図」絵葉書 同上(部分:拡大) 「平和紀念航空博覧会場 中庭の噴水の夜景」 噴水の下部を拡大して見ると…

つちやたびの噴水塔(書きかけ)

こちらは昨年末に訪れた「つきほし歴史館」で撮らせて頂いた「大濠公園広告塔」の写真(の写真)。「つきほし歴史館」は福岡県久留米市にある株式会社ムーンスターの本社敷地内に併設された企業博物館で、足袋から始まった同社の歴史を「モノ」語る、製品や…

京都岡崎の噴水

一八七七年(明治十年)、東京の上野で第一回内国勧業博覧会が開かれた。東京では以来、博覧会といえば上野での開催が定番となり、何度も博覧会の会場に選ばれた。十八年後の一八九五年(明治二十八年)、第四回内国勧業博覧会が行われた京都では、会場とな…

東本願寺の大噴水(2)

京都の「本願寺」といえば東と西、二つの本願寺がある。「京都の都人」にベルサイユ宮殿の大噴水を「詰まらなし」と言わしめた「我が本願寺の大噴水」は東の本願寺にあった。寺の北側、現在の花屋町通の辺りである。今は跡形も無いが、かつては大きな池があ…

東本願寺の大噴水(1)

一九一〇年(明治四十三年)六月五日、パリ。第一日曜は「月に一度、年に十二度のベルサイユ宮の大噴水噴出の日」とあって、ベルサイユ宮殿の大庭園には地元のパリっ子、フランス人はもとより、ロシア人、イタリア人、スペイン人と各国の見物客が詰めかけた…

三菱一号館美術館「ヴィジェ・ルブラン展」

東京丸の内の三菱一号館美術館で開催中(3/1~5/8:現在3/24まで臨時休館)の「マリー=アントワネットの画家 ヴィジェ・ルブラン」展。革命迫るフランスでマリー=アントワネットの肖像画家として活躍した女性画家、ヴィジェ・ルブランの回顧展。 http://mimt…

ポンプと噴水

博覧会などで噴水は人々の耳目を集める格好の広告媒体として、社名や商品名の売り込みに大いに利用された。福助足袋と広告合戦を繰り広げた足袋メーカー、つちやたびの巨大噴水「水晶塔」や、中山太陽堂の「カテイ石鹸大噴水塔」(http://blogs.yahoo.co.jp/…